長門市立図書館について③
こんにちは、長門市議会議員のひさなが信也です。
図書館のニーズだって
どんどん変わって行きます。
市民の皆様に愛される施設となるために、
そのニーズについても把握し、
柔軟に対応していかなければなりません。
今回で長門市立図書館について
3回目の記事になります。
1回目はコチラから。
2回目の記事はコチラから。
【利用者を増やす数々の取り組み】
前回の最後でも触れましたが、
利用者の減少というのは
大きな課題です。
この課題に対して、市教育委員会としては
継続的な課題と捉え、多くの方に利用していただけるように、
取組を進めていく必要があると考えているそうです。
コロナ禍において、利用者を増やすための
積極的な取組は難しいところですが、
まず、図書館に訪れて頂き、
図書館の魅力に触れていただくことを重要とされています。
図書館まつりや木のおもちゃと絵本を使い、
親子で触れ合う「おもちゃの森」や
一般向けの映画上映会など、
読書だけでなく、娯楽や遊びも楽しめる場所の提供などを行い、
潜在利用者にアプローチをされています。
また、保健センターと連携し、
1歳6か月健診時に乳幼児向けの絵本リストの配付や
母子手帳交付時に妊娠期に楽しみたい絵本リストの配付を
行うなどの取組もされています。
リピーターを増やす取組として、
各学校や図書館から遠い人達のために、
定期的なぐるブック号の巡回サービスや
ハロウィンやクリスマスなど、
年中行事に合わせたバルーンアートや
壁面装飾などの館内空間の創造、
家読の推進を図るため、家読ノートの作成配付、
ナイトライブラリーの開催など、
子どもの読書環境推進のための事業など、
様々な事業に取り組まれています。
【コロナ禍でのイベント開催】
様々な取り組みの成果として、
コロナ禍においても、貸出冊数が3%の減に
とどめることができたということは、
図書館運営に関わる方々の努力の結果だと思います。
イベントの開催という点ではコロナ禍のため、
中々思うように開催ができなかった部分もあります。
しかし、「コロナ禍」と呼ばれるものも3年目に入っています。
各団体や企業もコロナ禍で行えるイベント運営等にチャレンジしています。
図書館のイベント一つとっても、
コロナ禍で行える形態を考えていくべきではないか
という提言をさせていただきました。
【実利用率の引き上げを目指す】
第3期長門市教育振興基本計画策定において、
目標指標として、図書館の実利用率が掲げられています。
具体的な数値目標としては、
令和2年度の実利用率が11.2%であったものを、
令和8年度までにコロナ禍前の水準である13%まで
引き上げることとされています。
そのためには、コロナ禍での図書館運営として、
利用者に対し、長時間滞在の自粛や一部利用制限をお願いしながら、
安全安心な施設環境とするために、
入り口でのサーマルカメラの設置、
飛沫防止パネルの設置、
館内清掃の強化などによる衛生面における安全性の確保を行うことで、
来館への不安の解消につなげることや、
状況に応じて貸出点数の増量を行うことにより、
図書館利用者の維持確保につなげていきたいとのことです。
また、事業に関しては、
これまで実施してきた、ぐるブック号の巡回サービスや
「図書館を使った調べる学習コンクール」を基本として、
読書バリアフリー対応図書など、蔵書の充実を図り、
イベント等の非接触型の変更などを含め、
研究改善しながら取組を進めていく予定とされています。
このたび、具体的な数値目標として
令和8年度までに、実利用率13.0%を目指すと
基本計画に明記されたのは
市教育委員会としての覚悟を感じます。
特に、長門市立図書館のこれまでの
実利用率の推移からして、これまでの運営状態では
コロナ禍でなくても大幅な上昇は難しいのではないかと
僕は思っていました。
それをこのコロナ禍にあって、
コロナ禍前の実利用率に戻していくことを
基本計画に明記されるとは、
恐れ入ったという気持ちです。
さて、大切なのはここからです。
この目標を達成するためにどうアクションを
起こしていくか。
次回はこちらについて書きたいと思います。
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