長門市立図書館について④(完)

こんにちは、長門市議会議員のひさなが信也です。


図書館の実利用率は減少の一途をたどってきましたが、

市教育委員会はこのコロナ禍で

令和8年度までに13.0%まで引き上げていくと

基本計画に明記されました。

(令和2年度は11.2%)


どうやってその目標を達成していくのか

というのが今日のテーマであり、


この長く続いた

「図書館について」という記事の

テーマでもあります。


くどいようですが、実利用率は減少傾向にあり、

コロナ禍でイベント等も中々行えない。

その状況下において、具体的な数値目標として、

令和2年度の実利用率が11.2%であったものを

令和8年度までに13%まで引き上げていく。


この緩やかな減少をどこかで止めて、

上昇させていくのは非常にエネルギーが必要であり、

新しいアイデアや取組が必要になってくるのではないか

と僕は考えています。


それはまさに、

民間の力を借りるのも一つの手段ではないかと思うのです。

つまり、「指定管理者制度」という選択肢も

あり得るのではないかということです。


※「指定管理者制度」とは・・・

公の施設の管理・運営を、

株式会社をはじめとした営利企業・財団法人・

NPO法人・市民グループなど法人その他の団体に

包括的に代行させることができる制度。


成功例でいえば、

佐賀県の武雄市図書館の名前をよく耳にします。

周南市立徳山駅前図書館には

スターバックスコーヒーが併設されていますね。


僕が申し上げたいのは、

大きい本屋さんを併設してほしいとか

有名なコーヒーショップを誘致してほしいとか

そういうことではありません。


この減少傾向にある実利用率を

コロナ禍前に戻す、13.0%まで引き上げるという

大きな目標に立ち向かうためには

今までと同じやりかたでは到底難しいのではないかと危惧しているのです。


この指定管理者制度についての市長答弁では、

「現時点では、これまで培ってきた経験を最大限生かすため、

直営での運営を行っていきたいというふうに考えている」

ということでした。


理由として、図書館は生涯学習を推進していく上で

重要な社会教育施設の一つであることから、

学校などを含めた教育的連携、

支援や蔵書の資料など、歴史的文化の継承などは

市が責任を持って取り組んでいく必要があるからだそうです。

 

この指定管理者制度については

平成26年2月に策定された第3次長門市経営改革プランの中で、

図書館の指定管理者制度の導入について

検討していくとの方針が示されていました。


この方針を受けて、平成26年度に図書館協議会へ諮問を行い、

同年12月に現在の図書館運営は円滑に行われており、

あえて運営形態を変えるべきではない。

また、財政的に大きなメリットは少ない。

公的機関での管理運営が望ましい。

学校との連携、学校教育の支援が難しくなるなどの理由から、

長門市立図書館への指定管理者制度の導入は

適切ではないとの答申を受けています。


その後、教育委員会定例会において、

協議会の答申を尊重することで承認され、

市の組織検討委員会においても、

教育委員会での決定を尊重され、

当面は直営により実施することが決定され、現在に至っています。


市の一つの判断として、

現在、指定管理者制度の導入はせず、

直営でやっていくということでしたので、


僕としましては、

実利用率13%を目指しアクションを起こしていく

市の動き方を注視していきたいと思っています。


減少傾向にあるものにストップをかけ、

上昇させていくエネルギーやアイデアを

持続的に出していくというのは

並大抵のことではありません。


ましてや、

第3期長門市教育振興基本計画内に

明記されている数値目標です。


今までと同じ取り組みをしながら達成することは

非常に難しいと思うので、


これから令和8年度まで

図書館では実利用率向上に向けて、


もちろん大前提として

市民の皆様に愛される施設であり続けるために

活発に動きがあると思います。


最近、図書館行ってなかったなぁ~と

感じた読者の方は、

近いうちにぜひ行ってみてください!


僕も息子の絵本をまた借りに行こうと思います!


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もちろん、記事の内容に関わらず市政全般のことや、

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ひさなが信也

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