長門市立図書館について①
こんにちは、長門市議会議員のひさなが信也です。
読者の皆様が、最後に長門市立図書館を訪れたのはいつですか・・・?
令和3年度3月定例会において
僕は「図書館の利活用」について
一般質問をいたしました。
平成10年に開館した長門市立図書館は、
時代の流れとともに年々利用者数が
減少してきています。
図書館の実利用者数を人口で割った実利用率で見ると、
平成27年度は、14.1%であったものが、
5年後の令和2年度においては11.2%に推移しています。
僕は、図書館は市民に愛され、
多く利用されることが大切だと考えています。
そのためにはまず、
長門市立図書館が果たすべき役割について考える必要があります。
図書館法において、図書館は
「図書、記録その他必要な資料を収集し、
整理し、保存して、一般公衆の利用に供し、
その教養、調査研究、レクリエーション等に
資することを目的とする施設」と規定されています。
長門市においても、市民の
「知る自由と学ぶ権利」を保障するために、
地域の情報センター並びに市民の知識や文化の拠点施設として、
図書をはじめ映像や音楽等の著作物資料の収集・整備・提供や、
読書に親しむ環境づくりなど、
市民に生涯を通じて学ぶ場を提供することについて
図書館運営基本方針の中で定めています。
市立図書館は、この運営基本方針の下、
市民の生涯学習を支える中核施設として、
市民ニーズに応じたサービスの提供や充実を図り、
地域人材の育成とともに、
まちづくりの重要な役割を担う機関であると考えられています。
また、今後は郷土資料のデジタル化等について
進めていく必要性もあるようです。
図書館としての機能を果たすためには、
図書をはじめとする資料、
それを利用する利用者、
資料、整理、保存して、利用に供する場としての施設
というそれぞれの要素が必要となります。
施設には、資料と利用を結びつける役割を果たす図書館員がいて、
図書館の機能が実現されるものと考えます。
当然、この利用者という部分に関しては、
市民の方が主役となるでしょう。
資料、利用者、施設、図書館員という
それぞれの要素の中身については、
時代の流れに伴い、絶えず変化していくものと思われます。
変化していくなかでも、
長門市立図書館としての役割を果たしていくためには、
ぶれることのない理想像というものを持っておかなければなりません。
市教育委員会が考える理想像については、
図書館としての役割を果たすことを第一とされています。
また、市民が利用しやすい居心地のいい図書館となるよう、
ニーズに対応したサービスの充実に取り組み、
市民の皆様が安心して利用しやすい施設に
していきたいと考えられているようです。
居心地のいい図書館、市民が安心して利用しやすい施設
の実現に向けての課題としては、
平成10年に開館して、もう20年以上がたっている施設ですので、
当然、ハード面は修繕等が必要な箇所が出てきているはずです。
また、ソフト的な運営面としての課題については、
資料収集、
レファレンスサービス(蔵書や資料を基本とした必要な情報を提供すること)の充実、
そして、調べる場としての図書館の役割を
果たしていく必要があるとされています。
もちろんコロナ対策も徹底していかなければなりません。
また、図書の利用に関しては、
貸出点数が一つの指標となるかと思いますが、
この減少について、
もちろん人口減少というのは
大きく関わっているところではあります。
しかし、人口以外の観点で、
貸出点数が減少していることについて、
市教育委員会としては、
少子高齢化など、年齢構成比率の変化に伴う活字を読む世代の減少に加え、
電子書籍や携帯電話などの様々な情報メディアの発達、普及により、
情報収集の形態の多様化や生活環境の変化、
余暇の過ごし方の多様化等を背景とした「読書離れ」
が理由として考えられているようです。
さらに、近年はコロナ禍による市民の出控えの影響等も
大きく作用していることでしょう。
この「読書離れ」や「図書館離れ」については僕自身、
大変危惧しているところであり、
利用者、貸出点数の減少という現実に
対応していく必要があると考えています。
次回に続く・・・。
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