長門市立図書館について②
こんにちは、長門市議会議員のひさなが信也です。
昨日に引き続き、今日も長門市立図書館について。
前回は、図書館の役割や現状、
理想像や課題について書かせていただきました。
まだ読まれていない方はコチラからご確認ください。
【変わってくる図書館のニーズ】
時代の流れとともに
図書館のニーズそのものも変化していきます。
そのニーズ調査については、長門市立図書館では
図書館法に基づき、図書館協議会を設置し、
委員それぞれの立場から意見をいただき、
それを今後の図書館運営の課題解決や企画立案の参考とされています。
また、図書館利用者からの意見、要望については、
直接職員さんが聞くことも多く、
対応可能なものについては、
速やかに対応するように心がけられています。
なお、直接言いにくい内容や
対話が苦手な方もいらっしゃるため、
提案箱を設置し、図書館への意見、要望、感想等を
聞く機会も設けられています。
【提案箱の有効活用を!】
提案箱は平成11年ごろに設置され、
これまで提案箱に寄せられた件数については、
記録が残っている平成26年度以降では、合計で30件。
そのうち18件が小中学生以下のお子さんからの提案。
また、うち2件がいたずら書きと思われるものになっています。
また、提案に対する具体的な対応としては、
学習スペースがほしいという提案に対して、
持ち込み学習の支援として、利用予約がないときは、
2階研修室の一般開放を行うなど、
提案に基づく改善もされてきました。
図書館に関する要望や意見、ニーズを伺うということは、
図書館の運営上、非常に重要なことだと思います。
多くの意見を参考にしたほうが
よりよい図書館運営ができるのではないでしょうか。
提案箱に寄せられた件数が30件というのは
低いものだと感じられます。
また設置してから平成26年までの記録は
どこにいったのだろうとも思います。
ニーズ調査の手法として、機能しているとは
中々言えない状況だと言わざるを得ません。
提案箱については、設置後、設置場所を含めて
大きく変更はしていないとのことなので、
設置場所や周知方法の見直しを図り、
1件でも多く利用者の生の意見をいただけるよう
改善活動につなげていくべきだという提言をさせていただきました。
【図書館職員さんへご相談ください】
居心地のいい図書館をつくっていくためには、
提案箱と併せて、職員さんに気軽に相談できる
体制づくりも重要であるというふうに市教育委員会は考え、
図書館職員さんについては、
接遇に関することや利用者目線で考えることなどについて、
定期的なミーティングや館内意欲研修を通じて共有を図り、
利用者からの御意見、要望について、
しっかりと聞く体制を整えられています。
図書館職員さんに直接言えることは直接ご相談し、
直接言いにくい内容や対話が苦手な方はぜひ提案箱をご利用ください。
【なぜ図書館を利用しないのか】
図書館来館者へのニーズ調査はもちろん必要ですが、
図書館を利用していない人が、なぜ利用しないのか、
どうしたら利用したくなるのか
ということを考えていくこと大切です。
その参考にするべき調査が過去に行われていました。
直接影響を及ぼしているかは確認できておりませんが、
平成29年度に、図書館の利用頻度や施設、設備面及び内容、
サービス面についてのアンケート調査が行われ、
専門書が少ないことや
新刊、幼稚園児対象の本の増冊をしてほしい
などの意見があったそうです。
また、少しデータとしては古くなりますが、
平成26年度に行われた長門市図書館に関するアンケートでは、
図書館を一度も利用されたことがない方の具体的な理由として、
最近ではネットで検索できるため利用しない。
遠くて移動手段がない。
地元の公民館で借りるため、などの意見があったようです。
たくさんの素晴らしい資料があっても、
利用していただかないことには
宝の持ち腐れとなってしまいます。
利用者の減少は大きな課題です。
どう対応していくのか、
次回はその点を書きたいと思います。
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