長門大津くじら食文化を継承する会総会
こんにちは、長門市議会議員のひさなが信也です。
本日は、16時から、長門市中央公民館大講堂にて、
「長門大津くじら食文化を継承する会」令和4年度総会が開催され、
出席してまいりました。
総会では、上田会長のご挨拶から始まり、
議題として、令和3年度事業報告及び決算や、
令和4年度事業計画並びに予算、役員改選などがありました。
その中で、「20年のあゆみ」ということで、
記念誌を基にご説明もありました。
記念誌では写真編と資料編があり、
とてもわかりやすくまとめられていました。
この20年間、多くの事業をされてこられたことがやくわかる資料です。
いくつかを資料からご紹介いたします。
・鯨汁の無料提供
・全国鯨グッズ展(平成26年9月20日 ルネッサながと)
鯨文化交流会(事務局は東京)と共催で、
「第4回鯨グッズ展in長門」を開催しました。
約800人の方が集まり、大いに盛り上がりました。
・特別養護老人ホームへの鯨肉無料提供
平成25年度から、長門市内の全特別養護老人ホーム(5箇所)に対し、
鯨肉(赤身)を無料提供されています。
平成27年度は恵光苑でイベントを開催し、
入所の高齢者の方々は、鯨唄に聞き入り、
懐かしい鯨料理に目を細められていたようです。
・保育(幼稚)園児への竜田揚げ用鯨肉の無料提供
平成19年度から長門市内の保育園・幼稚園児を対象に、
各保育園等に3年に1回、鯨の竜田揚げ料理を提供されてきました。
平成25年度から園児に毎年鯨料理を味わってもらうため、
すべての保育園児等を対象に竜田揚げ用鯨肉を提供することにされたそうです。
・ニタリクジラ試食会の開催
商業捕鯨が始まり、共同販売(株)の母船「日新丸」が
下関港を出港して排他的経済水域(200海里)で操業し、
ニタリクジラを主体に捕獲しています。
ニタリクジラの味に親しんでもらうため、
油谷伊上の「男子厨房に入る会」と
「油谷女性料理グループ」10数名の協力を得て、
50食分を調理してもらいました。
・BSテレビ番組の取材協力
水産庁と日本鯨類研究所がスポンサーになり、
長門市と下関で30分、捕鯨及びくじら食文化のテレビ番組を
制作することになったものです。
長門大津くじら食文化を継承する会に、
「鯨の郷土料理」の取材依頼があり、
油谷伊上の「男子厨房に入る会」と
「油谷書生料理グループ」10人に調理を依頼しました。
資料の中からざっとご紹介させていただきましたが、
資料には写真も多く掲載されていて、
しっかり活動をされてきたことがよくわかります。
総会終了後は、
「20周年記念パネルディスカッション」が開催されました。
議題は「くじら食文化で長門市の活性化を!」とされ、
上田会長がコーディネーターを務められ、
パネラーとして、江原市長、
中尾下関前市長(下関くじら食文化を守る会会長代理)、
林哲也議員(捕鯨文化遺産とくじら食文化を守る長門市議会議員連盟会長)
3名が登壇されました。
このディスカッションは、
くじら食文化を具体的にどのように広め、
発展させていくかを考えて息うことが主意であり、
「くじら食文化で長門市の活性化を」というテーマで
議論が進んでいきました。
捕鯨については近隣では
通裏、川尻浦、見島、津黄、立石、黄波戸、肥中、島戸、和久、矢玉、角島などで
鯨組が活躍し、当時の萩藩も保護奨励されたとされています。
一方、鯨の恵みに対する慰霊も欠かすことなく続けられていて、
多くの指定文化財となっています。
◎国
史跡:青海島鯨墓
重要有形民俗文化財:長門の捕鯨用具(くじら資料館で展示)
重要文化財:早川家住宅
◎山口県
有形民俗文化財:長門市向岸寺の鯨位牌及び鯨鯢過去帳
◎長門市
無形文化財:通鯨唄、瀬戸崎組鯨唄、川尻鯨唄
有形文化財:早川家文書、捕鯨絵図
上記が長門市における鯨に関係する指定文化財です。
つまり、守っていかなければならない大切な文化だということです。
重要なのは、
なぜこれらが大切なのかという歴史も含めて継承していかなければなりません。
今後も、捕鯨文化、食文化について学びを深めていこうと思います。
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