水道料金改定について。

こんにちは、長門市議会議員のひさなが信也です。


4月1日発行の長門時事新聞に

「10月から水道料金10%増に」

という見出しで掲載されていました

水道料金の改定について。


見出しの通り、

水道料金を平均10%増額する条例改正案が

先月の定例会に提出され、

賛成多数で可決されました。


僕は、この議案については反対の姿勢を示し、

本会議内で反対の討論を行いました。


以下、反対討論の内容を掲載させていただきます。

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ただいま議題となっています議案第19号

「長門市水道給水条例の一部を改正する条例」について

反対の立場から意見を申し上げます。


本条例改正は、水道料金体系の見直しを含む

水道料金の改定を行うことから所要の改正を行うものです。


3月2日の本会議において

私の質疑への市長答弁にもありましたように、

料金収入の減少が避けられない中にあって、

今後水道の安定供給を旨とした事業経営を行うには

様々な費用の確保が必要となってくる。


これについては私自身理解をしております。

昨年12月末に「長門市上下水道事業審議会」より

「将来にわたって安定した経営を継続するためには、

水道料金改定についてはやむを得ない」

という答申もでているところです。


しかし、この答申には付帯意見として

「社会情勢や経済情勢を十分考慮し、

場合によっては改定時期の再検討を行うなど

特別の配慮を行うこと」と添えられています。


この答申が示された昨年12月末には

新型コロナウイルスの第6波も

まだ本市にはほとんど影響がないなかであり、

さらに、緊迫しているウクライナ情勢についても

現在とはまったく異なる状況であったと言えます。


まさしくこれは、社会情勢や経済情勢を

十分考慮しなければならない状況であります。


市民の方からは

「先行きのわからない中で水道料金が上がっていくのは不安だ」

という声を聞いています。

また、水道料金算定期間(国や日本水道協会の示す3年~5年)を

決めていなかったことが

後々の改定先送りの大きな原因という認識をされ、

去る12月議会においても

上下水道局としての事務の怠慢、

手落ちであったということをおっしゃられています。

このことについても市民の方から

「そのしわよせがこのタイミングでくることは腑に落ちない」

という声を聞いております。


私自身は、一議員として考えた結果、

料金改定について一定の理解はするし、

もはや、値上げしか方法はないのかも知れません。


しかしながら、

コロナ禍の長期化による市民生活への打撃などの経済情勢、

そして物価上昇など社会情勢が

非常に不安定である今ではないのではないか?

ということを強く申し上げたいと思います。


従って、改定の時期については再考が必要であり、

最低でも一年は改定時期を見送り、

市民生活が安定するまで待つ必要があると考えます。


そのことを申し上げまして、議案第19号に対する意見とさせていただきます。

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本会議採決(議長を除く)では

賛成14名

反対3名

という結果でした。


可決されたあと、

市議会としては付帯決議を付けました。


付帯決議の内容は以下の2点です。


①料金改定については、

社会情勢や経済情勢を十分考慮のうえ、

場合によっては改定時期の再検討を行うこと。


②激変緩和措置に対しては一定の評価をしているが、

福祉減免についても早期に必要な措置を講ずるよう努めること。



水道というのは市民の皆様の

生活に深くかかわる

いわゆるライフラインであり、


反対討論でも申し上げた通り、

現在の状況であげるべきではないと考えます。


しかし、議決結果の通り、

可決となりましたので、

付帯決議でもあるように

社会情勢や経済情勢を執行部に十分考慮していただけるよう、


市民の皆様の状況を今後もお伺いしながら、

この料金改定時期については

引き続き注視していきたいと思います。

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