「ハローベイビー応援給付金事業」について
こんにちは、ひさなが信也です。
初回でも触れましたが、今日は、令和4年度当初予算案に盛り込まれ、
新聞やニュースでも話題となりました
「ハローベイビー応援給付金事業」について
ブログを書きたいと思います。
まず、この事業は
「将来の地域社会を担う子どもの誕生を祝福するとともに、
市内に住む子育て世帯を応援するための給付金を支給し、
転入者の増加及び合計特殊出生率の向上につなげる」ものとされ、
第1子、第2子に5万円、
第3子に50万円、
第4子以降は100万円を
一括で給付する事業でした。
また、この事業の予算は2000万円が計上されていました。
本会議では、この事業費2000万円を減額削除する「修正案」が
だされ、僕はこの修正案に賛成しました。
つまり、この事業を現時点では、行わない方がいいと判断いたしました。
結果、9対8で修正案が可決され、
この事業は令和4年度の当初予算からはずれることとなりました。
子育て世代の声をしっかり届けなければならないと、
僕自身常々思っています。
そこで、この事業が予算で上がってきた時には、
後援会の方々、友人、地域の方のお声を伺い、
そのうえで意思決定をいたしました。
修正案に賛成するにあたり、
どういう理由で修正案に賛成なのかという
討論を委員会内で行いました。
その内容をここでご紹介させていただき、
どういった思いで修正案に賛成したのか、
少しでもご理解いただければ嬉しく思います。
以下、修正案に対する賛成討論です。
―――――――――――――――――――――――――――――――
ただいま議題となっています議案第7号「令和4年度長門市一般会計予算書修正案」について賛成、修正案を除いた原案に賛成の立場から討論をさせていただきます。
まず冒頭に、私は、この「ハローベイビー応援給付金」2000万円を減額削除する修正案に賛成するにあたり、お祝い金を給付すること、子育て支援への予算措置を反対しているものではないことを申し上げておきます。
さて、この「ハローベイビー応援給付金」は大きく分けて3つの要素が含まれていると思います。
まず一つ目は、人口減少対策。人口減少という課題は長門市のみならず多くの自治体において喫緊の課題であります。人口減少に歯止めをかけなければならない、これは議員の皆様も同じ考えだと思います。しかし、そのことと、女性にとってかけがえのないものである出産について、生まれた子供の数により大きな金額の差をつけることをむすびつけるのには疑義を感じます。
二つ目の要素としては、子育て世帯を応援するという子育て支援の一面。これに関しましては、一括現金支給という、給付の方法に疑義がございます。早川委員が一般質問でもおっしゃられていましたが、入学等の節目節目でお金がかかります。そういった時に分割で給付するほうが、子育て支援という観点からは助けになるのではないでしょうか。また、制度設計において参考にしたとされている大分県豊後高田市では、中学校までの給食費無料、中学生までの市営塾無料、保育料・幼稚園授業料が全て無料、他にも子育てに係る様々な事業があります。子育て支援という観点では、今長門市に住んでいる子供達への支援の充実を図るべきではないでしょうか。
三つ目の要素としては、出産お祝い金という一面。これについては、冒頭でも申し上げました通り否定するものではありません。しかし、子どもの数によって大きく金額が変わることには疑義があります。確かに3子目、4子目の多子世帯への経済的支援は必要ですが、1子目と4子目の差が95万円もあるというのはいかがなものでしょうか。産みたくても産めない方がいる中で配慮にかけるものがあります。
今、申し上げました3つの要素、これを一緒くたにして制度設計をするというのはやはり無理があるのではないでしょうか。どれもが中途半端で、政策としての効果を測定しにくいものになっています。どの要素も、長門市にとって大切な要素だからこそ、ひとつひとつ分けて考え、確実に必要とされている方に、必要としている給付や支援が行き届くよう制度設計を見直すべきだと私は考えています。
分科会審査の中で副市長が「清水の舞台から飛び降りるような、こういうバラまき」「こういうこともしなければこの危機的な人口減少対策を乗り越えられない」そうおっしゃられました。こういった思いは十分理解できます。執行部からしても苦肉の策なのだと。だからこそ、議会として一旦ストップをかけなければならない。私はそう思っています。
皆様にお伝えしたいのは、ここで2000万円減額して、お祝い金も給付しない、多子世帯への経済負担も考えない。そういうことではないのです。議員の皆様も、大なり小なりこの政策について疑義を感じられた部分があるのではないでしょうか。
どうすれば人口減少に歯止めをかけられるのか、どうすれば子育て世代に選んでもらえるまちになるのか。お祝い金の在り方、給付の仕方、議員の皆様が感じられた疑義を、執行部、議会が両輪となり議論を積み重ね、よりよい制度へと磨き上げていくべきだと私は考えています。そのためにも、議員の皆さまには修正案にぜひご賛同いただけますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。以上で私の討論を終わります。
0コメント