応急手当講習②(完)
こんにちは、長門市議会議員のひさなが信也です。
昨日に続き、応急手当講習で勉強したことを
復習も兼ねて、書きたいと思います。
昨日のブログはコチラからどうぞ!
◎一時救命処置(心肺蘇生とAED)
三つ目の輪の「一時救命処置(心肺蘇生とAED)」とは、
心肺蘇生とAEDの使用によって、
止まってしまった心臓と
呼吸の動きを助ける方法です。
(1)心肺蘇生とは
心肺蘇生とは、胸を強く圧迫する「胸骨圧迫」と、
口から肺に息を吹き込む「人工呼吸」によって、
止まってしまった心臓と呼吸の動きを助ける方法です。
脳は、心臓が止まると15秒以内に意識がなくなり、
3~4分以上そのままの状態が続くと
回復することが困難になります。
心臓が止まっている間、
心肺蘇生によって脳や心臓に血液を送り続けることが、
AEDの効果を高めるとともに、
心臓の動きが戻った後に後遺症を残さないためにも重要です。
命が助かる可能性は時間とともに減っていきますが、
そばに居合わせた人が心肺蘇生を行った場合には
その減り方がずいぶんとゆるやかになります。
このことからもわかるように、
傷病者の命を救うためには、
その場に居合わせた人が
心肺蘇生を行うことが最も大切なのです。
(2)AEDとは
心臓が突然止まるのは、心臓がぶるぶると細かく震える「心室細動」が
原因となることが少なくありません。
この場合には、出来るだけ早く心臓に電気ショックを与え、
心臓のふるえを取り除くこと(これを「除細動」といいます)が
とても重要です。
AED(=自動体外式除細動器)とは、
この電気ショックを行うための機器です。
コンピューターによって自動的に心室細動かを調べて、
電気ショックが必要かどうかを判断し、
音声メッセージで電気ショックが必要かについて
指示をしてくれますので、
一般の人でも簡単で確実に操作することができます。
心室細動になってから電気ショックを行うまでの
時間が長くなればなるほど、
社会復帰のチャンスが低下します。
住民により目撃された突然の心停止のうち、
救急隊が到着するまで電気ショックが行われなかった場合の
1ヵ月の社会復帰率は18.9%でしたが、
救急隊が到着するまでの間に住民が電気ショックを行った場合は、
約2.3倍の43.3%でした。
このことからも、早い電気ショックが重要であることがわかります。
現在では空港や駅、催しホール、デパート、公共施設や民間企業など、
いろいろな場所にAEDを備え付けられています。
その場に居合わせた人がAEDを活用し、
救急隊を待っていたのでは助からない人々を救命することが
できる状況が広がっています。
いざというときに、直ちにAEDを使うためには、
AEDがどこにあるのか、あらかじめ知っておくことが大事です。
自分の職場や通勤途上、初めて訪れる場所等のどこにAEDがあるのか
「日本救急医療財団全国AEDマップ」や
「長門市消防本部ホームページ」を活用するなどして、
事前に把握するよう心がけましょう。
◎二次救命処置と心拍再開後の集中治療
四つ目の輪は、救急救命士や医師が、
薬や器具などを使用して
心臓の動きを取り戻すことを目指します。
そして、心臓の動きを取り戻すことが出来たなら、
専門家による集中治療により、
社会復帰を目指します。
ここまでが「救命の連鎖」の
四つの輪です。
紹介してきた通り、
連鎖のなかの1~3つ目の輪は、
僕たち市民が直接関わる可能性が高いものであり、
命を救うために大切なものです。
実際に胸骨圧迫やAEDの使用の仕方等も
実技でさせていただいたのですが、
最後に講習をしてくださった方が言われた一言が大変
心に残っています。
「心肺蘇生やAEDの使い方も大切だが、
それを行う勇気が最も大切だ」
という言葉です。
緊急事態であればあるほど避けたい気持ちも生まれるし、
パニックにもなるだろうし、
頭の中が真っ白になるんだろうと思います。
そういうときこそ落ち着いて、
この言葉を思い出して、
目の前の救えるかもしれない命に向き合いたいと
思いました。
また、こういう講習は
1回受けて終わりではなく、
復習も兼ねて人に伝えたり、
再受講したり、
自分がいつでも当事者になる可能性があるということを
常に思っておく必要があると思いました。
皆さんも機会があれば、
ぜひ受けてみてください!!
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ひさなが信也
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